どんな治療をすればいいの?
痛風の原因である「高尿酸血栓」は
- 産生過剰型
- 排泄低下型(日本人はこのタイプが多いと言われています)
- 混合型
の3タイプです。
血液の尿酸値を下げるお薬も基本的にこれらのタイプに合わせて、使い分けます。
- 産生過剰型
- 尿酸を作らないようにする「生成抑制薬」
- 排泄低下型
- 尿酸を身体の外に出してくれる「排泄促進薬」
- 混合型
- 「生成抑制薬」「排泄促進薬」を一緒に使う
身体の状態やお薬の相性を診て最も適した薬を選びます。
薬の使い方
痛風発作が続く間は、痛みに対する治療のみを行います。
この時、尿酸を下げるお薬を使うと発作が長引きやすくなるので使用しません。
痛みが治まってから尿酸を下げるお薬を使い始めます。
毎日服用して体内に蓄積した尿酸を減らし、痛風発作を予防したり腎障害を改善させるのです。
これらの薬は、相当長期間続けることが必要で、大部分は一生続ける必要があるようです。
医師の注意を良く守り、指示どおり服用するようにしましょう。
それが、薬の必要量を減らすコツです。
痛風の対策や予防は?
痛風の原因である尿酸の血液中の濃度は、「尿酸値」や「血清尿酸値」と表されます。
男女ともに、この値が7.0mg/dLまでは基準値内です。
これを超えると異常で、「高尿酸血症」と呼ばれます。
食事から摂取されるプリン体は、体内で最終的に尿酸に代謝されて尿酸プールを増大させます。
肉や魚介類をたくさん食べると、痛風になりやすいことが知られています。
また、アルコール飲料自体には、プリン体量はあまり含まれていませんが、アルコールの作用が加わって尿酸値が上昇します。
お酒を毎日飲む人は痛風の危険度が2倍で、特にビールを飲む人の危険度が高いと言われています。
日常注意するポイントを見てみましょう。
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- 肥満を解消する
- 総カロリーを制限する、偏食を避け、多品目を少量づつ、ゆっくり噛んで、食べることが大切です。
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- アルコールを控える
- 一気のみしたり、たくさん飲まない、休肝日を設ける、ビールばかり飲まないようにしましょう。
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- 積極的に水分を摂取する
- 季節を問わず、毎日2リットル以上の水分を飲むようにして、尿が一日2リットル以上にすることが理想です。
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- 軽い運動を行う
- ウォ-キングなどの有酸素運動は尿酸値を上げず、高血圧などにも有効です。
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- 精神的ストレスをうまく緩和する
- たまには、のんびりゆっくりとして、ストレス対策をしましょう。
他の生活習慣病と同じように、以上の点に注意して、毎日を健康に過ごしましょう。