とっても痛いだけじゃない!〜痛風〜
書いて字のごとく!?
風が吹いただけでもとっても痛い、痛風!
どんな症状で、私たちは毎日の生活で、何に気をつければいいのでしょうか?
痛風とは、一体どんな病気なのでしょうか?
ある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。
耐え難いほどの激烈な痛みです!
発作的な症状なので、これを痛風発作と呼びます。
この痛風発作、たいていの場合は、1週間から10日たつとしだいに治まり、しばらくすると全く症状がなくなります。
治ったと思っても油断は禁物!
将来、もっと深刻な生命に関わる病気になる危険性が潜んでいます。
痛風の本当の治療は、痛みが治まった時からがスタートなのです!
痛風の仕組み
関節の中に痛風の原因となる「尿酸」が必要以上に溜まり、溶けきれなく結晶となります。
この結晶は、長い時間をかけて沈着していき、何かの拍子に剥がれると…
痛風発作を起こし、激しい痛みを感じます!
身体の中に、尿酸が過剰にある限り、痛風発作は繰り返されるのです。
痛風の原因とは?
血液中の尿酸値が高い高尿酸血症の状態が長く続くことが原因と考えられます。
高尿酸血症は、高血圧や糖尿病と同じ生活習慣病と言われています。
その原因は全て同じで、お肉などの動物性蛋白の摂りすぎや、運動不足が代表的な原因となります。
高尿酸血症は、メタボリックシンドロームと合併していることが多くあり、動脈硬化を起こしやすくなります。
痛風にかかるのは、環境や遺伝的要素から、20歳以降の男性の罹患率が高いのが特徴です。
女性は女性ホルモンに腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるので、痛風患者は少ないと言われています。
とっても怖い合併症!
痛風は尿酸が体の中にたまり、結晶を作ることにより色々な障害が起きる病気です。
尿酸値が高い人には、
- 肥満
- 高血圧
- 高脂血症
- 心血管障害
- 脳血管障害
- 尿路結石
- 慢性腎臓病
が多い事がわかっており、これらはすべて痛風の合併症と言えます。
痛風は「痛いだけじゃない」というのはこういう意味です。
これらの合併症が痛風や高尿酸血症と直接関係しているのか、間接的な関係なのかについて最終的な結論は今後の研究に委ねる必要があります。